さくたろ脳腫瘍戦記

20代で脳腫瘍になり、手術を終えた私による回想や日々のブログです。入院生活中に暇潰しに読んでいた本や買った本のおすすめもしていきます。同じ病気になった方の、何かの参考になればと思います

手術前日、当日



手術前日まで全く緊張はなく、ただ検査をしたりして、過ごしていた。手術が近づくと、先生と面談をし、腫瘍が悪性であって、とりきるとなった場合に、手足の運動を司る部分に近いようで、半身麻痺がでる可能性があるが、攻めるのか、そこまでしなくていいから、麻痺が出ない程度に摘出するか、決めてくださいとはなしがあった。
攻めてほしいと自分は思った。
しかし、もしそうなったら、迷惑をかけるのは家族である。どれくらいの麻痺が出るのか?-車椅子ということもありえるし、そうならないようにもちろん努力をするが。 確率はどうなんでしょう。-程度はあれ、麻痺はほぼ出ると思います。先生を信じて、攻めて貰いたいと妻に言うと、そうだねと同意してくれました。 父親にも相談すると、もし車椅子になったら、うちで面倒みてやるよ。と。攻めてもらうことをお願いしました。
手術前日、なかなか寝付けない。睡眠導入剤をもらい、眠る。
手術は朝からだったが、予定より早く目が覚めた。朝が苦手なのに不思議だ。
そして妻や両親がやってきた。手術着になり、手術室に向かう。そして部屋の前でお別れ。どうなるかわからず、今生の別れに?なんて不安に思いながらも手術室に入っていった。
家族は、病室で待機をするようだ。



手術室前で祈るというようなドラマのようなかんじを想像していたが、そんなことはないらしい。


部屋に入り、麻酔の針を打たれ、これは麻酔入る時教えてくれますか、いきなりだとこわいので、、-勿論言いますよ、いれていきますねー--と意識がなくなっていった。


目をさましたが、まだ集中治療室。とてもあたまが痛い。痛み止めや筋肉注射でなんとか痛み止めしてもらう。痛み以外ほとんど記憶にない。


家族には、簡易検査でグレード3であり、ほぼ、予想通り。悪そうなところはほとんど摘出できたと報告があったらしい。


嬉しかったのは左手が動いたことである。全く動かないなんてことはないんだと嬉しかった。


先生が、皆帰るから、左手でピースして、ばいばいしよう!と言われたが、難しかった。


家族が病室に帰ったわけだが、集中治療室こら電話があり、本人が妻を呼んでるとのことで妻が集中治療室にまたきたらしい。


明日くるから今日は帰ると説得してもずっと首を縦にふらなかったようだ。なんとか説得してかえっていったようだ。手を振って見送ったらしい。


落ち着いてきて目を閉じてると、もう朝7時すぎだから、そのまま寝ていいと看護師さんに言われた。手術は8時頃に終わったらしいので、手術自体は半日、意識飛んでたのはおよそ1日ということになる。


いつの間にか大部屋にうつされていて、目が醒めると大部屋の椅子に妻が1人いた。壮絶な1日から目覚め、妻の顔を見た時にとても愛おしく感じた。この人のために長生きをしようと。結婚して一年を迎えようとしているのに、死ぬわけにはいかない。


生きねば


しかし、とても気持ち悪くてまともに喋れず、つまらなかったようで妻はかえっていった。左手でばいばいをした。


こうしておよそ二ヶ月半の入院生活が幕を開けた。傷痕のはホッチキスでとめられている。若い人の方が早く麻酔がきれて、痛みもでやすいらしい。

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脳腫瘍発覚の日

はじめまして。さくたろです。一年で転職、結婚、脳腫瘍発覚、手術という出来事を経験しました。発覚したのは夏の日でした。倒れたのです。

道で突然。

実は、その日以前、ふわふわとした気持ち悪さが突然きて、吐きそうになるも、結局唾しかでないとですが、ささいなことでも起きました。

その時は、体重をかける足を反対にしたことでした。いつもよりめまいのかんじがすごくて、これはまずいと思い、駅が近かったので、トイレで吐こうと思い先に帰ります!と走って駅のトイレを目指そうとしました。そこからは記憶は断片的で、救急車の中で、妻に電話をかけ(留守電でしたが、)、ただ気持ち悪く、治療室で口を縫われているとても痛かった、職場の上司や家族がぞろぞろと現れました。全身痙攣して倒れていたそうです妻の顔を見た時に安堵したのを覚えています。その日から入院することになりました。口を縫われたのが痛かったので、後日医師にきいたら、麻酔しなかったそうです。そりゃ痛いはずだ。陰毛を剃られました。そしてカテーテル検査やMRIをとった結果、どうも脳に腫瘍があり、良性だと思うが、ここが他と様子が違う、出血してて、これが原因で倒れたのかもしれない。詳しく調べるために、手術をして、病理検査をしてみないとはっきりわからない。とのことで、数日後に頭を開けることがきまりました。その時、特に焦りなどは不思議と感じなく、ふーん。まあ手術するしかないな、大変そうだなくらいにしか思いませんでした。どうも腫瘍が難しい位置にあるから、もっと設備のいい病院で手術したほうがいい、とつたえられました。そして医師に勧められた病院に入院することになりました。その病院での初の診察。診察予約が3時くらいでしたが、実際面談したのは夜9時くらいでした、これが都会か。と思いました。そして、前の病院からのデータをみて、悪性の腫瘍がある、グリオーマ、グレードは3だと思う、とのことでした。そして手術の日をきめることになりました。一ヶ月以上先の日程で決まりました。それまで自宅で療養することになり、色々なことを考える日々がはじまりました。楽観視していたが、調べれば調べるほど不安は募りました。ある方のブログを拝見し、勇気づけられたり、勉強させていただいたりしました。1週間前に入院することになっていたため、なんだかんだで入院の日を迎えました。大部屋だったため、他の方もいました。手術を終えた方ばかりでした。慣れない部屋とにおい、他人の音でうまく眠れませんでした。そして長いような短いような手術までの時間は終わり、あっという間に手術前日を迎えました。

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