さくたろ脳腫瘍戦記

20代で脳腫瘍になり、手術を終えた私による回想や日々のブログです。入院生活中に暇潰しに読んでいた本や買った本のおすすめもしていきます。同じ病気になった方の、何かの参考になればと思います

現在

働きながらリハビリを続けています。

課題である集中力や、複数のことを同時にミスなくやることに注意しながら過ごしていかないといけません。仕事することも大きなリハビリになるらしいので、無理をせずに、徐々に力を取り戻していこうと思います。

今後は抗がん剤治療を1年ほど続けて途中途中でMRIをとり、再発のないようにしていきます

入院生活2 辛かったこと。

最初は新人だったが退院も近づく頃には部屋で一番長く居る人になっていた。

その間に何人も退院していったし、新しく入ってきた人もいた。

大部屋なので、どうしても家族との話し声なんかがきこえる。あまり詳しく書けないが、様々な人間ドラマを見た気がします。

何より辛かったのは、保険に入っていなかったこと。倒れる寸前に入るかどうか検討しており、その次の週に、保険屋さんと具体的に話をして、入ろうと考えていた。まだ若いからなあと先延ばしにしていた。保険屋さんからは、無保険なんて危ないよと言われていたが、まさかこんなにはやくこんなことになるなんて予想できなかっただろう。あの時に先延ばしにせずに、保険にはいっていれば、、

金銭的にでもプラスがあれば気持ちもちがうだろう。仕事クビになったら生活どうしようなど、そういった不安も入院生活の大きなストレスであった。保険は大事だよー。である。


入院生活しており、お金ばかりかかって死んでも1円にもならない人間なんだ。と落ち込んでいた。そして平井堅の瞳を閉じてを屋上でききながら泣いていた。いつかは君のこと、何も感じなくなるのかなという歌詞が心に刺さった。

お見舞いもちゃっちい椅子しか部屋にはないので、外来センターの前の広場で会うことがおおかった。部屋ではベーグルクッションが大活躍である。枕が硬いので、枕代わりにすることもあった。

マイナスになることもあったが、Kindleで、以前書いた本を読んだりして、日々の入院生活を乗り越えていきました。

健康に朝起きる幸せを忘れてはいけない。

何日かで退院していく人も多く、使わなくなったティッシュや、テレビカードをいただくことが増えました。交流も増えて、嬉しかったです。最初からたくさん話せてたら入院生活も違ってただろうなと感じます。

会話したいひとと、あまり関わりたくない、1人でいたい人もいるので難しいところなんですが。

メイクヒップスベーグルクッション ビターチョコ
メイクヒップスベーグルクッション ビターチョコ
コジット
2011-12-20
ヘルス&ビューティー

入院中に考えてたこと。

余裕がなかったですが、日が経つにつれて、身体は元気になってきて、色々と考えてしまうようになりました。(良いことも悪い事も)リハビリで目に見えて身体が動くようになってきたので、リハビリから帰ってきても自分でスクワットしたり、指を動かしたりして、はやくいつものように動けるように努力していました。

そして脳のリハビリのほうも、最初はちょっとやるだけで疲れてましたが日に日に、体力?脳力?がついてきたみたいで、長い時間でも耐えれるようになり、リハビリの先生にも体力がついてきたと褒められるようになりました。

そして途中からは仕事の復帰に向けて、プラモデル製作のリハビリになりました。

説明書をみながら、指示通りに指先を使ってプラモデルを作るのが、ちょうど僕に適したリハビリになるようで、昔ガンプラ作りにはまっていた僕は、プラモデルを作ることになり、これもまた日々の楽しみになりました。

手術から一カ月ほどで、抗ガン剤を投与する放射線治療が始まりました。


抗がん剤はびくびくとしていましたが、実際に副作用らしきものがでたのは、その日の夜から、次の日でした。ぐったりとしてしまい、食欲がなくなり、なんとなく全身が気だるい。副作用が全く出ない人もいるようで、同室の人でも、元気でいつもとかわらないよなんて看護師さんと会話していてら羨ましいなんて思っていました。

ぼくはそれよりMRIが辛かったです。狭いのが苦手で、痛いのもきらいなので、狭い上に造影剤を入れるために針を入れたまま、撮影されるので、毎回ぐったりとしてしまいました。その後食事をすると吐いてしまう事もありました。それ以来、嫌いな検査になりました。

副作用の気だるさとベッドの上中心の生活で、身体はなまっているというか、自分のものでないような、変な感覚が毎日ありました。その違和感がストレスとなり、中盤は本当に精神的に辛かったです。

お見舞いに知り合いがきてくれるのは良いストレス発散になり、嬉しかったです。お見舞いにきてくれたひと、ありがとう。

今まで仕事が嫌とか、日々つまらないとか、思うことがよくありましたが、入院してみて、明日が健康にくる前提を知らず知らずにしていて、贅沢な悩みだったんだなあと考えるようになりました。

社会復帰に向けて、毎週新幹線で自宅へ帰るよう指示をされたので、術後何週間目で、自宅へ帰ることができました。


慣れたベッドで眠れる幸せと手料理が食べれる幸せ。それまで食欲がなかったのですが、その日を境に、ご飯を食べれるようになりました。先生に嫁さんは偉大だねといわれましたが、まさにその通りだと思いました。感謝してもしきれません。

仕事で嫌なことがあっても、上記の事を思い出して、乗り越えています。

 放射線治療で脱毛が進んでいく経験もしました。半年くらいで生えてくるそうですが、一カ月2カ月でこんなに抜けるのはすごいですね