さくたろ脳腫瘍戦記

20代で脳腫瘍になり、手術を終えた私による回想や日々のブログです。入院生活中に暇潰しに読んでいた本や買った本のおすすめもしていきます。同じ病気になった方の、何かの参考になればと思います

入院中に考えてたこと。

余裕がなかったですが、日が経つにつれて、身体は元気になってきて、色々と考えてしまうようになりました。(良いことも悪い事も)リハビリで目に見えて身体が動くようになってきたので、リハビリから帰ってきても自分でスクワットしたり、指を動かしたりして、はやくいつものように動けるように努力していました。

そして脳のリハビリのほうも、最初はちょっとやるだけで疲れてましたが日に日に、体力?脳力?がついてきたみたいで、長い時間でも耐えれるようになり、リハビリの先生にも体力がついてきたと褒められるようになりました。

そして途中からは仕事の復帰に向けて、プラモデル製作のリハビリになりました。

説明書をみながら、指示通りに指先を使ってプラモデルを作るのが、ちょうど僕に適したリハビリになるようで、昔ガンプラ作りにはまっていた僕は、プラモデルを作ることになり、これもまた日々の楽しみになりました。

手術から一カ月ほどで、抗ガン剤を投与する放射線治療が始まりました。


抗がん剤はびくびくとしていましたが、実際に副作用らしきものがでたのは、その日の夜から、次の日でした。ぐったりとしてしまい、食欲がなくなり、なんとなく全身が気だるい。副作用が全く出ない人もいるようで、同室の人でも、元気でいつもとかわらないよなんて看護師さんと会話していてら羨ましいなんて思っていました。

ぼくはそれよりMRIが辛かったです。狭いのが苦手で、痛いのもきらいなので、狭い上に造影剤を入れるために針を入れたまま、撮影されるので、毎回ぐったりとしてしまいました。その後食事をすると吐いてしまう事もありました。それ以来、嫌いな検査になりました。

副作用の気だるさとベッドの上中心の生活で、身体はなまっているというか、自分のものでないような、変な感覚が毎日ありました。その違和感がストレスとなり、中盤は本当に精神的に辛かったです。

お見舞いに知り合いがきてくれるのは良いストレス発散になり、嬉しかったです。お見舞いにきてくれたひと、ありがとう。

今まで仕事が嫌とか、日々つまらないとか、思うことがよくありましたが、入院してみて、明日が健康にくる前提を知らず知らずにしていて、贅沢な悩みだったんだなあと考えるようになりました。

社会復帰に向けて、毎週新幹線で自宅へ帰るよう指示をされたので、術後何週間目で、自宅へ帰ることができました。


慣れたベッドで眠れる幸せと手料理が食べれる幸せ。それまで食欲がなかったのですが、その日を境に、ご飯を食べれるようになりました。先生に嫁さんは偉大だねといわれましたが、まさにその通りだと思いました。感謝してもしきれません。

仕事で嫌なことがあっても、上記の事を思い出して、乗り越えています。

 放射線治療で脱毛が進んでいく経験もしました。半年くらいで生えてくるそうですが、一カ月2カ月でこんなに抜けるのはすごいですね

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